校正が修正する「真の誤差」
校正とは、スケールが表示する値と実際の質量との誤差を修正することです。ゼロ点調整は容器の重さを除く機能ですが、校正は認定分銅を用いてスケール自身の基準をリセットします。完璧にゼロ点調整できても、測定範囲全体で数グラムの誤差が生じる可能性があり、特にベーキングではその影響が顕著です。
この二つの混同こそが、毎回の計量前に熱心に風袋引きを行うキッチンで、スケールが何年も校正されないまま放置される原因です。風袋引きは一日に何十回も行う便利な機能。一方、校正は定期的に実施するメンテナンス作業であり、風袋引きが校正の代わりになることはありません。計量に関する書類(証明書番号、トレーサビリティチェーン、監査記録など)は、現場のビデオではなく品質管理システムで管理しましょう。
この手順は8つのシーンで構成されています。風袋引きと校正の違い、水平で振動のない設置面の準備、校正モードへの入り方、認定分銅の適用と確認(2シーン)、一点ではなく測定範囲全体での検証、校正が保持されない場合の対処法、そして結果の記録です。

